気持ちを切り替えてポジティブになる 〜レジリエンス〜

これまでの、スペシャルタレントのための勉強会やセミナーなどでもご紹介してきましたが、スペシャルタレントの特性に向き合うためには、”レジリエンス” という考え方が重要です。

レジリエンスとは、気持ちの切り替え力のことで、簡単に言えば、ネガティブな感情や行動を意識してポジティブなものに変えていこうというものです。

スペシャルタレントの人の多くは気持ちの切り替えが苦手であり、これは簡単なことではありません。しかしだからこそ、意識してポジティブになることが重要であると言えます。


負の感情が起こす、負のスパイラル

誰でも、何か悪いことが起こったときや大きな失敗をしてしまったときなど、気分が落ち込み、心の余裕がなくなってしまうことがあります。「自分はダメ人間だ」「誰も信用できない」「幸せになんてなれない」自己嫌悪に陥ったり、他人に優しくできなかったり、言葉や行動もネガティブになってしまいがちです。

スペシャルタレントの人の多くは、学校や会社での生きづらさから、より頻繁にこうした負の感情を持ってしまうことが多いと思います。これも行き過ぎれば、心や身体の健康に影響してきます。また、自分だけでなく周りを巻き込んでしまうこともあるでしょう。こうなると、さまざまな悪循環が始まり、次第にそこから抜け出せなくなってしまいます。こういうときこそ、レジリエンスを思い出してほしいのです。


レジリエンスを意識して、ポジティブになる

以前、おすすめの本として、森薫先生の「不登校・ニート、ひきこもりの家族に贈る 気持ちを切り替える力 (レジリエンス)」を紹介させて頂きました。この内容から、日常的にレジリエンスを取り入れ、ポジティブになる方法を少しだけお話します。ぜひご参考になさってください。


① 言葉を切り替える

日常的に相手や自分自身を傷つけるような言葉を使ってはいけません。できるだけ相手の良いところを見つけ、言葉や感情に出して褒めることが大切です。できないことを指摘するのではなく、できることを褒めることが重要なのです。そして、感謝の気持ちを忘れてはいけません。「ありがとう」「おかげさま」という言葉をたくさん使うようにしましょう。

② 気持ちを切り替える

たまには自分の気持ちに正直になることが必要です。そして体調や気分の変化にいち早く気づくことができれば、負の流れをストップさせ、良い方向に変えることができます。自分自身の良いところを思い返し、「私にはこんなことができるんだ」とプラス思考に切り替えることが大切です。相手の良いところに気づくきっかけにもなるでしょう。また、自身を守るためにはストレッサーから距離を置くことも大事です。

③ 行動を切り替える

毎日の自分の行動を見直して、身体的に健康的な生活ができれば、精神的にもプラスになります。自然を感じたり、身体を動かしたりすることで、五感力を使いましょう。自分の好きなことや興味のあることをしたり、お気に入りの居場所を見つけることも重要です。また、他人に思いやりを持って優しく接することで、自分自身を幸せにしましょう。

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