今回は、私たちERRCのスペシャルタレントサポーターとしての活動を応援してくださっている、ERRC支援者のお一人、名倉幹さんのご活動をご紹介したいと思います。
名倉幹さんは、真宗大谷派 (東本願寺) の僧侶であり、ハワイを始めとして、現在はニューヨークを拠点とし、北米開教使として活動されています。
仏教の教えを広める一方で、「静坐」に魅了され、本来の人間のもつ身体的・精神的なあり方について、深い意義を感じるようになったといいます。仏教をベースとはしていますが、「静坐」は宗教や人種を超えて、さまざまな悩みや苦しみを持つ方の支えになってきたのです。現在では、高校や大学、そして病院などでも静坐会を開き、日本だけでなくグローバルに、この「静坐」の素晴らしさを広めていらっしゃいます。
心身を健康に - 静坐
さて、その静坐とは、「腰を常にしっかり立てること、鼻から吐く息をできるだけ長くすること、そして吐きながら丹田 (下っ腹) に満身の力を入れること。」であり、これは大正時代に岡田虎二郎先生によって確立された坐・呼吸法です。
”病は気から” と言いますが、この静坐を行うことによってこころの平穏を得て、さまざまな悩みや病を克服してきた人もたくさんいるといいます。病の痛みや苦しみによってこころが不安定な患者さんなどを救うため、病院でも実際に取り入れられてきました。本にもなっています。
※「静坐物語 生きる力」小林参三郎
なぜこの「静坐」が、さまざま悩みを抱える人々や、こころや身体の病を患う人々を救ってきたのか、それは人間の身体にとってとても根本的な問題に基づいているからなのでしょう。姿勢を正すこと、呼吸を整えることは、特別なことでもなんでもなく、心身を平穏に、そして健全に保つための重要なステップであると言えます。
グローバルな Seiza へ
名倉さんは現在、アメリカで活動されています。静坐は仏教がベースではありますが、この考えは、特定の宗教に限定されるものではありません。ですから、ときには教会や病院、公立の高校でも静坐会が受け入れられています。
下の写真は、アメリカニュージャージー州の公立高校 (Teaneck high school) で行われたときのものです。難しい年齢である高校生をまとめるのはなかなか大変と思われますが、ひとたび静坐が始まるととても集中していたそうです。アメリカ人は床に座ることに慣れていない人が多いのですが、中には日本式に静坐を行いたいと自ら志願してくる生徒もいたそうです。
アメリカ人の中には、こうした静坐に日本の文化としての魅力を感じる人も多いようで、最近ますますご活動の幅が広がったとのことです。私たち日本人が当たり前としてきた文化を外国人に認めてもらうのは嬉しいことでもあります。
私 Mia は、ハワイで静坐に出会いましたが、ハワイの自然の雄大さは、この静坐の効果を一層高めてくれるものであったと感じます。特に道具もいらないので、どこでも行うことができます。木々に囲まれながら、ビーチで波の音を聞きながら、お寺の静かな場所でもいいのです。
みなさんもストレスを感じたとき、目を閉じて自然を全身に感じながら、呼吸を整えてみてはいかがでしょうか?ERRCのハワイ留学では、ご希望があれば、名倉さんの静坐会を含めた特別ツアーも行います。また、日本でも静坐会が定期的に行われます。ぜひお気軽にお問い合わせください。 (ERRC 080-3345-1370)
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