スペシャルタレントのための勉強会 (2) 報告

9/30 (日) に行われた、スペシャルタレントのための勉強会のご報告です。
ご参加者の皆様、台風が心配される中ご来場頂きまして、誠に有難うございました。

今回お話させて頂いたポイントや、ご参加者の皆様からのご質問などをまとめました。


① ”発達障がい” という名称における問題点とは?

発達障がいという定義や分類について、実はあやふやなことが多かったり、診断も非常に難しいことが多いのが現状です。正確な知識と誠意を持った専門家も少ないと言われており、そういったことから、発達障がいというレッテルを貼られてしまったために、余計に生きづらさが増したというケースや、診断名がコロコロと変わり、戸惑うケースなどもよく見られます。

また、この否定的な名称により、「自分はダメ人間だ」などと当事者の自己肯定感が下がり、周りの人も「あの人は障がい者だ」などというネガティブな先入観が発生してしまうこともあるでしょう。これにより、本来自分の持っている才能や感性に気づかないどころか、自らつぶしてしまうようなことになるかもしれません。

ありのままの自分を受け入れるためには、まずは肯定的なスタートが必要です。ポジティブな名称によって、ポジティブな考えを取り入れることが大切です。ですからERRCでは、発達障がいという言葉は使わず、スペシャルタレントという名称を用いるようにしています。


② スペシャルタレントとは?

スペシャルタレントについて、科学的な定義はありません。①の話にもありましたが、分類や定義があやふやな状態では、正確な診断など不可能かもしれません。ですから、際立った3つの特徴をもっていれば、スペシャルタレントの傾向があるかもしれない、と考えて頂ければ十分です。その傾向を知ることで、自分自身を理解するきっかけになり、自分にとってプラスになる生き方を探して頂ければと思います。

その3つの特徴とは、コミュニケーションにおける特性、こだわり、感情のコントロールによる特性です。(具体的な例を挙げながら説明させて頂きましたが、ここでは省略します) これらの特徴については十人十色であり、メリットになる場合もあればデメリットになってしまうこともあるでしょう。

スペシャルタレントとは、必ずしも天才を表すものではありません。しかし、基本的には、どんな人でも何かしらの良いところや得意なことをもって生まれてきているはずです。このタレント (才能) を活かすためにも、そして、間違った方向に行かないためにも、まずはありのままの自分を知り、受け入れることが何よりも大切です。


③ スペシャルタレントに向き合う

スペシャルタレントの特性は、良いところだけでなく、悪いところも存在します。ありのままの自分とうまくやっていくためには、自分自身の取扱説明書 (トリセツ) を作成することが重要です。(どのように作成するかについて詳しくお話しましたが、ここでは省略します) ②のスペシャルタレントの特性について理解し、弱点についても対策を立てることが大切です。

また、依存症などを含むさまざまな精神疾患の根底には、このスペシャルタレントの特性が隠れていることがあり、これに気づかなければ、周りの理解や支援を得られなかったり、治療が難航する場合もあります。ですから、この特性についてしっかり理解し向き合うことが、悩みや問題を解決する糸口になります。

ERRCが取り入れている家族カウンセリングでは、家族を丸ごとサポートすることに重点を置いています。これにより、当事者への理解や支援を得られやすくしたり、家族の負担を減らす効果があります。また、第三者を入れることにより、家族内の問題を客観的に見ることや、お互いの正直な気持ちを知ることで悩みや問題が緩和されるメリットもあります。

さらに、当事者にも周りの人も、日常的にレジリエンス (気持ちの切り替え) を意識し、できるだけポジティブな姿勢をもつことが大事です。(レジリエンスについても詳しくお話しましたが、ここでは省略します)


④ スペシャルタレントにとって、最適な教育とは?

これまでブログでも何回かお話してきましたが、基本的に日本の教育では、個性より協調性を重視しています。「普通が一番」「みんなと一緒が良い」特に秀でた才能がなくても、平均的な能力を持ち、上の人には文句も言わずに従うことが求められることが多いのではないでしょうか?また、得意を伸ばすことよりも、どうしても苦手を克服させることに重点を置くのも日本の教育の特徴かもしれません。こうした中で、苦手や得意がはっきりしているスペシャルタレントの人にとっては、自分の才能を活かすことは難しいでしょう。それどころか、周りに合わせない独特の発想や感性は、邪魔もの扱いされることもあるのです。

スペシャルタレントの特性を活かすためには、適切な教育が必要です。安心して自由に学べる環境であることはもちろん、自ら「学びたい」と思う気持ちが重要です。好きなことや得意なことを伸ばし、より発展させていくことで、弱点を補いながら苦手を克服することを、教育における ”クロスエデュケーション” と呼んでいます。(これについては次回の勉強会で、詳しくお話します。) こういった前向きなアプローチは、スペシャルタレントの人に限らず、どんな人にでも当てはまることでしょう。

また、不登校や引きこもりは、嘆くべきことではありません。教育には、選択肢があって然るべきなのです。学校に行かないからといって、教育が受けられない、ということではありません。通信制やフリースクール、ホームスクーリングなど、子どもたちにあった学びの選択をすればいいだけです。

これからの日本の教育は、個性を尊重し、多様性を受け入れる必要があります。子どもたちが安心できる環境で、学びの喜びを知ることこそが、本当の意味での教育なのです。


⑤ 留学のススメ

スペシャルタレントの人にとって、日本の教育や風潮は息苦しく、本来の自分の能力を活かしきれていない、と感じる人も少なくありません。私たちERRCでは、そういったスペシャルタレントの人に強く留学を勧めています。留学によって、自己肯定感を高めたり、新しい世界観を知ったり、日本や自分自身を見つめ直すきっかけになるからです。私、Miaもそういった経験をしたスペシャルタレントのひとりです。

例えば、英語でのコミュニケーションは、スペシャルタレントの人にとってメリットが大きいものです。敬語がないので、さまざまな年齢の人と交流ができます。同年代との付き合いが苦手でも、この異年齢交流によって新しい友人関係を築いたり、いろいろなことを学べるチャンスにもなったりします。また、日本語に比べて言いたいことがわかりやすい言語なため、白黒はっきりしているスペシャルタレントの人でも、ストレスを感じることは少ないはずです。また、日本のような謙遜と否定の文化とは大きく異なり、特にアメリカでは、家族でも日常的に褒めることや、個性を尊重することが重視されます。こうしたことで、日本で感じていた生きづらさを一気に解消できることもあります。

ERRCでの留学サポートでは、出発前に専門カウンセラーと話し合いを重ねることで、身体・精神状態などのチェックはもちろん、必要な英語学習、マナーや文化をしっかり学びます。その上で、最適なプランをご本人やご家族のご希望に合わせて決定していきます。基本的にはカウンセラーが必ず同行し、いつでも必要なサポートを行います。また、ご家族が一緒に参加するプランもあります。完全オーダーメイドですが、お見積もりはお気軽にお問い合わせください (無料)。現地にも詳しく、あらゆる機関に精通している専門カウンセラーは少ないため、現時点ではハワイとオーストラリアでのみご利用いただけます。ぜひお気軽にお問い合わせください。→ 080-3345-1370 (errcjapan@gmail.com)


次回は、ひきこもりや不登校のケースでの、実際の留学体験談をベテランカウンセラーからお話頂きます。また、こうしたひきこもりや不登校、そしてさまざまな精神疾患 (うつ、依存症、統合失調症など) におけるスペシャルタレントの特性について、具体的な例と対策についてもお話していきます。お気軽にご参加ください。

ご参加ご希望の方 → 080-3345-1370 (errcjapan@gmail.com)

また、ご希望の地域で勉強会を開催することも可能です。会場をご用意していただければ、交通費のみでお話させて頂きます。こちらもお気軽にご相談ください。


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(土日限定で30分無料カウンセリングを行っています)

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